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2024.09.08

針葉樹と広葉樹の違いとは?

[item ] [インテリア ]

木は私たちの暮らしに欠かせない存在です。家や家具、紙製品など、様々な場面で木材が使われています。

しかし、木の種類は様々で、それぞれに異なる特徴があります。この記事では、代表的な樹木である針葉樹と広葉樹の違いと、それぞれの樹木の特徴、用途、選び方のポイントを詳しく解説していきます。

 

針葉樹と広葉樹の違い

葉の形や色

針葉樹の葉は「針状」や「鱗状」で、細長く尖っているのが特徴です。杉や松の葉などが代表的な例です。一方、広葉樹の葉は、一般的に「広くて平たい」のが特徴です。例えば、桜の葉や楓の葉などは、手のひらのような形をしています。

 

葉の色も、針葉樹は緑色が一般的なのに対し、広葉樹は緑色や黄褐色など、様々な色合いを見せます。

木の幹

針葉樹の幹は「表面が滑らか」であることが多いです。年輪も、広葉樹ほどはっきりしていないことが多いです。一方、広葉樹の幹は一般的に「表面がざらざらしている」ことが多いです。また、年輪がはっきりとしているのも特徴です。

ただし、樹種によっては例外もありますので、あくまで目安として覚えておきましょう。

 

樹形

針葉樹は「上に伸びる」ような樹形をしています。一方、広葉樹は「横に広がる」ような樹形をしています。ただし、これも樹種によって例外があります。

針葉樹の特徴

針葉樹は、その名の通り、針状や鱗状の葉を持つ木々を指します。広葉樹と比べて葉が細長く、硬い特徴を持っています。一般的に常緑樹であり、一年中緑の葉を茂らせているため、森林や公園で私たちに緑豊かな景色を提供してくれる存在です。

葉の形と構造

針葉樹の葉は、針状、鱗状、線状など、様々な形をしています。針葉樹の名前の由来にもなっている針状の葉は、マツやモミ、トウヒなどに見られる代表的な形状です。

一方、ヒノキやスギなどに見られる鱗状の葉は、扁平で重なり合って鱗のように見えます。これらの特徴的な葉の形は、針葉樹が厳しい環境に適応するために進化した結果と考えられています。

生育環境

針葉樹は、寒冷な地域や乾燥地など、広葉樹が育ちにくい環境でも生育することができます。寒さや乾燥に強く、厳しい環境でも生き抜きやすい性質を持っているため、世界各地で広く分布しています。

特に、高緯度地域や高地では針葉樹林が優勢となる傾向があります。また、針葉樹は光合成効率が高く、日当たりの良い場所でもよく育ちます。

代表的な種類

日本には、マツ、スギ、ヒノキ、モミ、トウヒなど、多くの種類の針葉樹が生育しています。これらの針葉樹は、私たちの生活に深く関わっており、木材や建築材料、紙製品など、様々な形で利用されています。

例えば、マツは建築材や家具材として、スギは住宅の柱や梁として、ヒノキは風呂桶や建具として、それぞれの特徴を生かして利用されています。

次の章では、広葉樹の特徴について詳しく解説していきます。針葉樹と広葉樹の違いを理解することで、木々に対する理解を深め、より豊かな自然との触れ合いを楽しめるようになるでしょう。

広葉樹の特徴

広葉樹は、針葉樹とは対照的に、一般的に幅広い葉を持つ木々を指します。葉の形は種類によってさまざまで、丸みを帯びたものや、切れ込みが入ったものなど、多様な姿を見ることができます。また、季節によって葉の色が変化する種類も多く、秋の紅葉は特に美しく、人々を魅了する風景を作り出します。

葉の形と構造

広葉樹の葉は、針葉樹の葉に比べて幅広く、薄いのが特徴です。葉の形は、種類によって大きく異なり、卵形、楕円形、掌状、羽状など、多種多様で、それぞれの樹種の特徴をよく表しています。

葉の表面には、気孔と呼ばれる小さな穴が無数に開いており、ここから空気中の二酸化炭素を吸収し、光合成を行います。また、葉の表面には、葉脈と呼ばれる血管のような組織が張り巡らされ、根から吸収した水分や養分を葉全体に運びます。

生育環境

広葉樹は、一般的に温暖な地域で生育し、日当たりの良い場所を好みます。しかし、種類によって生育環境は異なり、湿潤な環境を好むものや、乾燥した環境に適応したものなど、様々な種類が存在します。

例えば、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹は、比較的湿潤な環境を好み、山地や丘陵地に多く見られます。一方、クスノキやタブノキなどの常緑広葉樹は、乾燥に強く、沿岸部や暖地などに多く生息しています。

代表的な種類

日本には、桜、楓、樫、欅、楠など、数多くの種類の広葉樹が生育しています。これらの広葉樹は、私たちの生活に欠かせない存在であり、木材、家具、建築材料など、様々な用途で利用されています。

例えば、桜は花見の名所として有名であり、木材としても高級材として扱われています。

楓は紅葉の美しさで知られており、庭木や街路樹として親しまれています。

樫は堅牢な木材として、建築材や家具材として利用されています。

欅は、巨木になりやすく、神社や公園などに多く見られます。

楠は、防虫効果や耐久性が高く、神社の鳥居や仏像などに使われています。

このように、広葉樹は、葉の形、生育環境、木材の性質など、様々な特徴を持つ多様な樹木です。次の章では、針葉樹と広葉樹の用途や選び方のポイントについて詳しく解説していきます。

針葉樹と広葉樹の用途の違い

ここでは、針葉樹と広葉樹の用途と選び方のポイントについて解説します。

針葉樹と広葉樹は、その特性を生かして、様々な用途で利用されています。例えば、建築材、家具材、紙の原料など、私たちの生活のあらゆる場面で活躍しています。用途に応じて適切な樹種を選ぶことが重要となります。

針葉樹は、一般的に広葉樹に比べて安価で、強度や耐久性に優れていることから、建築材や構造材として広く利用されています。また、木目が美しく、加工しやすいという特徴も持ち合わせています。

一方、広葉樹は、針葉樹に比べて強度や耐久性に劣りますが、木目が美しく、温かみがあるため、家具材や内装材として好まれています。また、広葉樹の中には、耐水性や耐朽性に優れた種類もあり、船舶の材料や屋外家具などにも利用されています。

針葉樹と広葉樹の選び方としては、まず用途を明確にすることが重要です。建築材として使用する場合は、強度や耐久性を重視し、針葉樹が適しています。一方、家具材として使用する場合は、木目や質感などを重視し、広葉樹が適しています。

また、それぞれの樹種が持つ特徴を理解することも大切です。例えば、ヒノキは防虫効果や抗菌効果が高く、浴室やクローゼットなどに適しています。一方、スギは、香りが良く、癒し効果が期待できるため、リビングや寝室などに適しています。このように、用途や好み、環境に合わせて適切な樹種を選ぶことが重要です。

 

針葉樹と広葉樹の利用例

ここでは、針葉樹と広葉樹の木材の利用例について、解説します。

針葉樹は、一般的に広葉樹よりも軽くて柔らかく、加工しやすいという特徴があります。そのため、建築材や構造材として広く利用されています。また、木目が美しく、独特の香りが特徴的な種類も多く、家具材や内装材としても人気です。

針葉樹の代表的な木材と利用例

  • スギ:建築材、家具材、内装材、鉛筆、線香など
  • ヒノキ:建築材、家具材、風呂桶、しゃもじなど
  • マツ:建築材、家具材、合板、パルプなど
  • カラマツ:建築材、家具材、土木用材、パルプなど

一方、広葉樹は、針葉樹よりも硬くて重く、耐久性が高いという特徴があります。そのため、家具材、床材、船舶材など、強度が求められる用途に適しています。また、木目が美しく、温かみがあるため、高級家具や内装材としても使われています。

広葉樹の代表的な木材と利用例

  • ナラ:家具材、床材、建築材、樽など
  • タモ:家具材、床材、建築材、楽器など
  • チェリー:家具材、内装材、楽器など
  • ウォールナット:家具材、内装材、楽器など

 

まとめ

針葉樹と広葉樹は、葉の形、生育環境、木材の性質など、様々な点で異なります。

針葉樹は、強度や耐久性に優れ、建築材や構造材として広く利用されています。一方、広葉樹は、木目が美しく、温かみがあるため、家具材や内装材として好まれています。

それぞれの特徴を活かせるように活用することで、長く使うことが可能です。

 

 

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